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Author:風沙
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最近は、香港明星トニー・レオンさんのファン。

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テラス・シャンブロウ
きままに独り言・・・
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かもめ食堂
北の果てフィンランドで、俳句的世界に遊ぶ・・・


。。。。。。少しだけネタばれ?します。。。。。。。。。。。。。。



小林聡美を初めて見たのは、映画「同級生」だったろうか。
明るく生き生きした、ちょっと面白い女の子。
それから、一味違うユニークなキャリアの道が続いてきた。
「やっぱり猫が好き」のとぼけた感じも良かったし、いろんなドラマに出演して
いつも何かしら印象を残す人だった。
三谷幸喜氏と結婚した時は、あまりにもお似合いなので唸ってしまったくらい(笑)
そして、いまや少女は大人になり、この映画ではいろんなものを乗り越えて
人々に優しく美味しい食事を供する食堂の主人をさらりと演じている。

ファンランドで出会って、一緒に働くことになる3人の日本人女性。
なぜ、フィンランドなのか。なんでこんなに北の果てまで・・・
日本で何があったのだろうか。
たぶん、つらいこと・・・
でもそれについては、殆ど語られない。
ただ、時々クスっと笑える間を挟んで、ほのぼのとした日常が描かれるだけだ。
最小限の言葉の行間に、世界がひろがる俳句のような味わいがある。

静かな北の国の自然と街の中で、押しつけがましくない映画の時間の中で過ごすと、なんだか
気持ちがほぐされる。
そんなに思いつめることも、焦ることもないんじゃないか。
人はふらっとやって来て、つかの間この人生で同じ場所を共有し、またどこかへと旅立ってゆく。
きっとどこへ行っても何とかなるし、「良い方へ変わってゆく」
・・・ふっと肩の力が抜けて自由になるような、そんな気分になれる映画だった。

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半身
ゴシック・ミステリーというジャンルかな。
作者のサラ・ウォーターズは凄い大物新人として期待されている人だそうです。
私のツボではないのですが(笑)好きな人はハマる世界だと思います。


。。。。。。少しネタバレします。。。。。。。。。。



18世紀のイギリスのムードが漂います。
舞台は、陰鬱で不潔な監獄と、富裕な上流家庭の屋敷。
ほとんどその二つをいったりきたり。
慰問の名目で、その監獄を訪れた婚期をすぎた令嬢が、ふと気になった
美しい女囚。
彼女は、霊媒だった・・・

監獄とお屋敷。対照的に見えるこの場所。
しかし話が進むにつれ、令嬢も実は女囚のように、冷ややかな世間の目や厳格な親に縛られていることが見えてきます。
狭い鳥かごの中で、世間知らずのまま、あまりにも規範に縛られ自己を抑圧しているために、その反動は強烈で理性を吹き飛ばします。
自分の欲望と普段から、よく向き合い解放しておく事は必要なんだななどと考えさせられました。
恋はもともと危険をはらんでいるものですが、この結末の痛々しさはたまらないものがあります。

事情通の友人に言わせると、同性同士の恋人の嫉妬は激しいとか。
「ブロークバック・マウンテン」でも、異性と浮気しても許せるけれど
同性ならば殺す、なんて台詞があったような・・・
この小説の最後を飾る一つの台詞も、「支配」もしくは「所有」を意味する言葉です。

「束縛」に「支配」、この作者は、少しフェチ的かも(笑)
西洋の映画や小説を読んでいると、よくこの「支配」とか「被支配」の感覚を感じる時があります。
それに濃厚な性の匂いが絡んでいます。
知らないだけかも知れませんが、日本の作品でそれを感じることは少ないような気がする。
日本人の性は、もっと淡白というかあまり「支配」「被支配」にはこだわりがないように思います。
骨格的に男女の性差が少ないこととも関係あるかもしれない、なんて考えているのですが・・・

それにしても、この小説を読むと、使用人に対する認識が変わりますね~
彼らはご主人さまの言いなりのイメージがあったのに、これを読んで実は逆の場合もあることを知りました。
確かに流行のメイド喫茶を見ていても、メイドはかしづいているように見えて、実は客を思うままに支配しているのかもしれない・・・(笑)
作風が、萩尾望都の世界を思わせるという意見もありましたが
確かに通じるところもあるけれど、萩尾作品に不可欠な「透明感」とは、まったく違う世界です。


連理の枝
これは、反則技でしょう。


。。。。。。。重要なネタバレします。。。注意!!。。。。。



プレーボーイが、バス停で出会った美女と恋仲に・・・
ところが、彼女は不治の病で・・・
ここまでは、よくあるストーリーかなぁと思うのですが、この映画は
さらに哀しみをつけ加えてしまうんですね。
いくら何でも彼まで不治の病とは、やり過ぎだと思います。

しかも、全体的にはコメディタッチなんですよ。
二人を支える先輩と親友の恋も、明るく楽しい。
特に先輩役の俳優さんは、たぶんシリアスでも主役を張れるタイプと思いますが
いい味わいで笑わせてくれます。
それがラスト近くになって、いきなり悲劇モードへ怒涛の急展開。
時間配分が、無理すぎる~(笑)

あれだけそばにいた先輩と親友のその後のエピソードが、何も描かれないのも物足りないですね。
彼の方まで死なせなくても、プレーボーイが彼女に出会って、かけがえのない物を失う傷みを知り
真面目になってくストーリーをじっくり深めていった方が、映画としては充実したんじゃないかなぁ。

それにしても、韓国では二人でラーメン作って食べる時は、ああやって鍋から直接少しずつ食べるのが風習なんでしょうか。面白い。

タイフーン
ウィルスで壊れてたパソコンがようやく復帰で、さっそく観て来たのが「タイフーン」です。

しかしこれは残念ながら・・・お金がかかってて、いい場面もいっぱいあるのに、全体としては駄目だという、とっても勿体ない映画の典型でした(笑)

。。。。。。。。ネタバレします。。。。。。。。。。。。。。。。。


家族を殺された脱北者の海賊は、受け入れを拒否した南朝鮮を深く恨み、核物質を盗んで船に搭載、復讐を果たそうとする。
一方、その動きを阻止しようと極秘任務についたのが、若きエリート軍人。
この二人に、離ればなれになっていた海賊の姉(余命わずか)が絡んでのドラマです。
アイデアはいい、人もいっぱい、ロケ地もいっぱい、セットも豪華、CGも豪華って、力入りまくりの映画です。
でも「力作」であっても「傑作」にはほど遠い・・・

力ばっかり入って、かえってメリハリを無くし、肝心なところの描写が足りなかったり・・・結局、脚本が弱いってことでしょうね。
大事なところをもっと膨らませ、いらないところはもっと思い切って削らないと、胸に迫ってこないのです。

敵対関係にあるはずの海賊とエリート軍人の間に、次第に芽生える友情のようなもの・・・ここがこの映画の一番のポイントだと思うのですが、エピソードがあまりに足らなすぎ。
他にも描きたいことがありすぎで、すべてを描こうとして、かえってどれも中途半端に終わってるというのが、何とも惜しい(涙)
それでも、おとりにされていた姉を奪還して車に乗り込もうとする海賊を、軍人が銃で狙いながら、どうしても撃てない場面は、良かったです。
こんな場面がもっとあったら、最高だったのになぁ。

軍人と海賊は、それぞれ仲間にも恵まれているのですが、そのへんの描写も経過が弱くて、いきなり「おまえのためなら命も惜しくない」って感じで、え?そうだったの?(笑)
しかも、自分の為に仲間がバタバタ死んでいくのに、二人ともそれに対する哀惜の場面がいっさいなし(酷いよ笑)
ながながと銃撃戦を写す時間があるなら、人間関係にもっと時間をさいて欲しかった。
脱北家族が欺かれ、失望の中で殺され、子供たちがさまよう場面も長いです。
でも、その悲惨さは子役の熱演もあって胸に迫り、映画館でも泣いてる人がいっぱいいました。
やはりこれが現実にもあることなのだと思うと、やりきれない気持ちになります。

そしてもう一つ、観客の涙を誘ったのが、軍人が同期の仲間と困難な船への突入作戦を敢行する場面。
それぞれ肉親への別れの手紙を残した上で、たとえ死んでも記録にさえ残らない極秘任務に次々と身を投じていく若者たちの姿には、打たれるものがあります。
日本においては愛国心というものの取り扱いに微妙な側面があるし、自分なりの思考が大事だと常々思っているので、この場面には多くを感じました。
もちろん愛国心を毛嫌いしたり、逆に愛国心を押し付けようとする勢力にはうんざりです・・・愛国心の本質をもっと深く考えてみるべきでしょう。
どちらにしろ祖国とは、こういう青年たちが護るのに値する国であって欲しい。
青年たちに常に犠牲を要求するばかりでなく、それにふさわしい国を目指さなければいけないと思います。
特に今の日本では・・・ね。

海賊役のドンゴン、軍人役のジェンジェとも素敵です。
特に静かな中に強さを張り詰めた男ジェンジェの魅力に気付かされました。
二人とも実に良く頑張っているのに、脚本がねぇ・・・本当に惜しい映画です。



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