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Author:風沙
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テラス・シャンブロウ
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小説「白夜行」
◎ネタバレします!まだ読んでない方は、絶対読んでから。。。。。


厚い文庫本ですが、一気に読んでしまいました。久しぶりに緊迫感を感じつつ、ページを繰る手が止まらない(笑)
今枝探偵には、思わず「危ない!甘く見てるとやられるよ」と、声をかけてしまったほど・・・案じた通りになってしまいましたが(泣)

こんなに抑制の効いた哀切なラストは、あまり読んだことがありません。
本当に最後の最後になってようやく、かっての少年少女と刑事は一堂に会することに・・・「R&Y」二人の夢の店で。
なんという長く、ほの昏い旅路だったのか・・・

読み終わってふと浮かんできたのは、まったく別の話ですが、萩尾望都さんの「ポーの一族」でした。
主人公のエドガーとメリーベルの幼い兄妹は、無理やりバンパネラ(バンパイア)の一族に引き入れられてしまい、成長が止まった姿のまま、長い時を旅する事になってしまう。
人々を殺め血を吸う事と引き換えに永遠の命を約束された、呪われた存在。彼らは国を越え、時代を超えて変わらず生き続ける。
その横で、普通の人間たちは成長し、年を取り、死んでゆく。
「永遠に生きること」一見それは、幸せなことに思えます。
しかし、この漫画を読むと、「止まった時に縛られた」バンパネラたちの方が実は不幸で哀切なものに思えます。
そして、大きな生命の流れの中で繋がりながら、生まれて生きて死んでゆく、はかない人間たちの方にこそ、「本当の永遠」があることを知らされます。

罪を背負った雪穂と亮司の周囲を、多くの人々が通り過ぎていきます。
ある者は騙され利用され、ある者は殺され、ある者は疑い又ある者は何も知らぬまま幸せになったり・・・
「白夜行」が味わい深いのは、こうした周囲の関わりあう人達一人一人の人生の局面、時の流れが、細やかに描かれていることでしょう。
どの人もそれなりに一生懸命に・・けなげに。どの人もその後、どうなったのだろうと気にかかってしまいます。

メリーベルを失ったエドガーのように、雪穂は亮司を失っても生きていくしかないようですね。
雪穂も亮司も、幼い時に受けた傷を犯罪で繰り返しているのが、やるせない。
どの事件も惨いですが、一番ぞっとしたのはやはり、再婚先のなつかない娘・美佳の事件。
雪穂の魔性が、思い切り剥き出しになった瞬間です。
自分がされたことをする・・・まさに負の連鎖。
私の希望としては、時を経て成長した美佳が、すべてを察知して雪穂を滅ぼし、終わらせてやって欲しいな。
どうか負けないで強く育ってほしい。

それにしても最近、雪穂や亮司を生み出す土壌が、増えているような気もして怖いです。
子供たちにあんなつらい旅路を歩ませることなく、無邪気に笑って過ごせる家庭を提供できる親・・・目立たないけど、今の時代はそうした親こそ神かもしれない。

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